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This article was written on 17 6月 2011, and is filled under インタビュー記事累計, 古川健介氏.

起業について×古川健介氏(2)


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起業について×古川健介氏(2)古川健介氏へのインタビュー第2回です。前回の記事はこちら

――古川健介とは…

1981年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。在学中に、中高生コミュニティ「ミルクカフェ」代表や2ちゃんねる型レンタル掲示板「したらば」を運営していた株式会社
メディアクリップ代表取締役社長などを務める。現在は、株式会社ロケットスタートにてnanapiを運営中。twitterは@kensuu HPはhttp://nanapi.jp/
共著:『Webコミュニティでいちばん大切なこと。 CGMビジネス“成功請負人”たちの考え方

 

けんすうさんの軸

ロケットスタートは2010年にグロービス・キャピタル・パートナーズから3.3億円もの資金調達に成功した。氏は順調に会社を成長させている。起業にとって最も大事なことは何だろうか。

「やはり、自分の軸がないとダメですね。例えば、『SEO対策が儲かる』と思ってやり始めたのに、儲からなくなったら他のことやる、という会社はこけやすいのかなと。軸がぶれずにやり続けている人のほうが強いですね」

では、氏が軸にしていることは何だろうか。

「良い情報をユーザーに届けたい。情報化社会にしたいんですよね。たしかに、もう情報化社会じゃないかって反論をくらうかもしれません。でも、いま世の中に情報がなさすぎると思っています。少なくとも、インターネットには情報は流通していませんね。もっと情報化社会にできるはずだと思っています」

そもそも、ここでいう「情報」とはどういう情報のことなのか。

「例えば、ダイエットしたいときに本屋に行っても、Excelのグラフでダイエット記録を作る方法を書いている本はほとんどありません。なぜなら、こういう情報って売れないから。でも、ノウハウとしては必要で人気が出るはずなんです」

欲しい「情報」の共有ができてないという。

「ミルクカフェを作ったのも同じ理由なんですよ。浪人のときに受験情報が全然なかった。どの先生がいいとかどの参考書がいいとか。また、早稲田だったらどの先生が試験作成者でどんな問題を出すはずだ、とかね。そういう情報がなかったから作ったんです」

古川氏の軸は浪人時代から変わらず持ち続けている。

今後のweb業界

学生時代からwebサイトを作っていくうちに、次第に今後のインターネットの在り方について思うことがあるという。

「インターネットの新たな動きとして、コンテンツの見直しが来るかなあと思っています。情報の質が落ちてしまった。だから、そのゆれ戻しがそろそろ来るという感じです。質の低い情報で溢れかえることは問題ですからね」

今の検索エンジンやSNSはスキャンダラスな情報の方がページビューを稼げてしまう。だから、みんなそのような質の低い情報へと流れてしまう。

「おそらく、有料でコンテンツを買うような時代になるというふうに踏んではいます。質の高い情報には価値が付されるかと」

有料で買うコンテンツとしては、堀江貴文氏(@takapon_jp)や磯崎哲也氏(@isologue)のメルマガのようなものが挙げられる。また、雑誌や本もそうだ。

 

 

 

 

 

「そもそも、メディアって『3C』で成り立っているんですよ」

3CとはContents(記事の中身),Conveyor(輸送手段),Container(表示場所)の3つのこと。例えば、このブログでいうとインタビュー記事がContents。twitterや検索エンジンがConveyor。表示するために使うPCやiphoneがContainerである。

「Conveyorは、情報を知るための起点として使われているから儲かります。Containerはユーザー数が多ければ儲かる」

特に、グローバルで大規模に事業をやれるアメリカだと、ユーザー数は多いし、資金調達や事業拡大などしやすいので競争優位なのだとか。

「ただ、Contentsに関しては未だに昔から質が変わらない。せいぜいCGMが出てきたことくらいですかね。だから、ここはまだ発展の余地があると思っています。ここをプラットフォーム化すればチャンスなんじゃないかなあ」

CGMとは、消費者が内容を生成していくメディアのこと。まさにnanapiがいい例だ。企業のような利害関係のない消費者が記事を作ることで信頼性の高い情報媒体が作れる。

 

 

 

 

 

 

 

「ネットだから質が高くなるっていう仕組みでやるっていう感じかな。これからは、質の高い記事の方が多くの人に読んでもらえるようになる。これは当たり前のことなんですけど、nanapiではそうやって初心に立ち帰ってやっています」

自分の頭で考えろ!は間違い

「私は自分の頭で考えろという人が嫌いなんですよね。というのも、あらゆる物事にはすでにいいやり方を誰かが開発しています。だから、そういうノウハウを読めばいい。考えないで行動できるなら絶対そっちの方が効率いいと思うタイプなんですよね。だから、nanapiで生活の全てをレシピ化したいなと思った」
リクルート時代にもビジネス書を1ヶ月に10〜20冊は読んでいたのだとか。これもまた、仕事のやり方を学ぶにはビジネス書を読めば手っ取り早いと考えたからだ。

「例えば、車を作るときに車輪の仕組みから考えるひとっていませんよね?無駄だし、他の人がいい方法やってるならそれをやるべき」

これは「車輪の再発明」といい、発明済のものを知らないためにそれを発明して時間を浪費してしまうことを皮肉めいて用いられる。

「よく武道でも『守離破』っていうじゃないですか。まず基本を守る。そこからちょっとずつ離れていく。そして、最後にその方法を破る。その積み上げが大事かなと思います。だから、世の中のほとんどのことに関して良いノウハウがあるので、それをちゃんと守った上で自分のオリジナリティを出すほうがいいと思うんです」

(文 両角@ryokado)

続きはこちら→起業について×古川健介氏(3)

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