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This article was written on 16 8月 2011, and is filled under インタビュー記事累計, 吉田拓巳氏.

起業の経緯×吉田拓巳氏(1)


起業の経緯×吉田拓巳氏(1)http://entrepreneursmind.net/wp-content/uploads/2011/08/7aa0a14ce575e620700cf2c07a8a785f-150x150.jpgEntrepreneurs' Mind

起業の経緯×吉田拓巳氏(1)今回はちょっとだけ視点を変えて学生起業家にインタビューしてきました。
高校生でも起業できるという日本の起業環境の良さを実感してほしいです。

株式会社7sense。
この会社を運営しているのは現在16歳の吉田拓巳氏(@TKMiVJ)。
家入氏に後押しされる形で15歳で起業した彼の話を聞いてきました。

吉田拓巳(@TKMiVJ)

2007年VJ(ヴィジュアル・ジョッキーの略)の世界に遭遇し、
2008年には、自身のグラフィック映像を発表。このとき11歳。
同時にAppleStoreFukuokaTenjin にて
レギュラーイベント「THE RESONANCE」を立ち上げる。
現在では、AppleStoreFukuokaTenjinの主力イベントまで成長。
現在では、WEB・グラフィックデザイナーとしても活動中。
クリエイティブ事業「7sense」主宰。
2011/6/28 株式会社7sense設立

Webデザイン

「今は既に7senseという会社を設立して事業を運営しています。事業としてはwebデザインや『Find me!』っていう事業をメインに進めていこうと思っています」

彼は現在16歳の高校生起業家である。語り口調からは16歳とは思えないほど、理路整然としている。小6の頃からwebデザインや映像関連のビジネスをやっていた。デジタルネイティブと呼ばれる世代だ。

「小6からソフトを使って映像を作ったりしていましたが、中1くらいになってそろそろweb系を始めたいなと思い、プログラミングを始めました。やりながら覚えたって感じ。そこから軽く仕事をもらうようになったのがwebデザイナーとしてのスタートでした」

中1の頃からはwebサイトのデザインやポスター作成などをビジネスとしていたようだ。

「だけど、あまりプログラムは好きじゃないなーと。今はコンセプトやサイトデザインの大枠を考えて、スタッフさんに投げるっていった感じですね」

VJ

「会社の事業とは別に、VJというアーティストとしての活動もしています」

VJ(ビジュアルジョッキー)とは、映像によるパフォーマンス。DJ(ディスクジョッキー)は音楽によってパフォーマンスするが、VJは映像によってパフォーマンスを行う。

「映像にはもともと小5の頃から興味がありました。当時、父親の知り合いの結婚式に連れていってもらったんですよ。そこで流れたオープニング映像がすごい印象的でした。それがキッカケで、映像やりたいなーと思い始めましたね」

親に買ってもらったパソコンで、映像や写真のスライドショーなどを作って遊んでいたそうだ。そこで、インターネットをやっているうちにVJというものに出会った。

「親が音楽関係者なの?とかよく聞かれるんですけど、親は普通のサラリーマンです。映像への興味は自分の中で自然に湧いてきたものなんです。本当に楽しくて、刺激的でした」

親は機材購入等の面では協力くれたが、はじめは特に映像を勧めていたわけではなかった。では、どういった過程でアーティストとして活躍するまでになっていったのだろうか。

「周りにVJをやってる人はもちろん全然いませんでした。なので、ネットで情報収集をしたり、appleストアの店員さんに聞いたりしましたね。そうやって、ソフトを買い、VJを始めたのが小6の頃でした」

↑はVJとしてのパフォーマンス映像

クリーンなイベント

「VJとしては、中1の頃から天神のアップルストアでパフォーマンスをしています。最初は2人くらいのお客さんだったんですが、だんだん40人から50人ほど集まるようになってきました」

下の写真は福岡の天神にあるアップルストア。ここでたくみ君はパフォーマンスをしている。

「こないだは場所を変えて、クラブでもイベントを開いてみました。実は、基本的にクラブでは未成年はパフォーマンスはできないんですよ。そもそも、スタートが12時ですし、未成年は活動できない時間帯なので(笑)だけど、クラブでもやろうと思ったらできるわけで、僕がやろうと思ったのは昼のクラブでのクリーンなイベントです。お酒もタバコもなしでやったんですよね」

twitterやfacebookなどを使って、知り合いを中心に告知をしていたそうだ。
http://www.tkmi-vj.com/con/

「僕の周りには高校を卒業しててもクラブって恐いよねっていうイメージを持っているひとが結構多かった。特に福岡のクラブってイメージがすごく悪いんですよね」

クラブで麻薬の取引で逮捕されたりする人もいるとか。そういうニュースが流れると、やはりイメージは悪くなってしまう。

「だから、こういうイメージを払拭するために、もっとクリーンなイベントを開いたらどうかって思ったんです。それにパフォーマーとしてもこういうイメージの場所でやりたくない」

新しいカルチャーを作りたい

もっといろんな人に来て欲しいという思いでイベント立ち上げた。昼にクラブに高校生でも学校帰りにふらっと立ち寄れるカルチャーを作りたかった。

「でも、まだまだ抵抗があるのか、来てくれる人は少なかったですね。
欧米では、高校生たちが自分たちで主催してダンスパーティを開いたりする文化があるんです。放課後にみんな集まれーみたいな。そういうカルチャーが日本に持ってこれたら音楽が好きな人が増えるのかなと思っています」

欧米の高校生たちは放課後、公園にスピーカー置いて、イベントをやることも少なくないそうだ。また、既に具体的なイベント構想も練ってあるという。

「今後はもっと大きな規模でイベントをやっていきたいですね。普段は夜のクラブでしかお呼びできないようなアーティストを昼間に呼んで、同世代の人たちにもそういう場を味わってほしい」

ここで影響を受けた若い世代が大人になったときに、クリーンなクラブを運営するようになればいいともいう。

続きはこちら→起業の苦難×吉田拓巳氏(2)

次回は15歳で起業してわかった「年齢の壁」についてです!

 
著者プロフィール: Samurai Incubate Inc.所属 Entrepreneurs’ Mind編集長 両角将太(@ryokado)
早稲田大学政治経済学部経済学科2012年3月卒業。
起業家インタビューの繋がりがキッカケで
Incubate FundやSamurai Incubateと関わるようになり、Samurai Incubateに入社。
現在は、Samurai Startup Islandにてイベントやメディア、SSI施設の運営を担当中。
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