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This article was written on 30 10月 2011, and is filled under インタビュー記事累計, 山田進太郎氏.

失敗こそ成功への近道×山田進太郎氏(2)


失敗こそ成功への近道×山田進太郎氏(2)http://entrepreneursmind.net/wp-content/uploads/2011/10/yamada2-150x150.jpgEntrepreneurs' Mind

失敗こそ成功への近道×山田進太郎氏(2)前回に引き続きZynga Japan山田進太郎氏のインタビュー記事です。
前回の記事はこちら→http://entrepreneursmind.net/?p=672

山田進太郎(@suadd)
早稲田大学在学中に、早稲田リンクス代表、楽天株式会社にて楽オクの立上げなどを経験。卒業後2001年8月、ウノウ設立。2002年6月より雑誌定期購読エージェンシー「富士山マガジンサービス」に参画。その後、ウノウのサービスとして新作映画情報サイト「映画生活」(ぴあ社に譲渡)、写真共有サービス「フォト蔵」などの企画・開発・運営に関わる。2009年にウノウはソーシャルゲームに参入し、「まちつく!」をはじめとして複数のヒットタイトルをリリース。
2010年8月3日、ウノウ株式をZyngaに譲渡。
http://www.zynga.co.jp/

起業のキッカケ

ウノウ株式会社の設立には、元サイバーエージェントの一号社員であった石川篤氏という共同創業者の存在が欠かせない。石川氏の「一緒にやろう」という一言が、当時シリコンバレーにいた山田氏の日本での起業を後押しした。

「会社は数人で始めるのいいと思います。僕達の場合だと、彼がビジネス面の仕事、僕がサービスを作る側をやっていました。そういう役割分担ができると、とても楽ですね。お互いに尊重し合あえるパートナーができたと思います」

二人の得意分野を活かして、仕事を分担できている会社は上手くいっている、という。

「一人でやっている会社はすごく社長が苦労している気がします。とはいえ、二人でやっても喧嘩別れする可能性だってある。要は、最適なパートナーを見つけるのもある意味一つの能力だと思いますね」

失敗こそ成功への近道

「起業家というのは、基本、会社を作って資金が尽きるまでにいかに当てるか……ある種ゲームのようなもの」

そのゲームに成功の法則なんてない。背景にあるストーリーも人それぞれだ。

「結局、大切なのはテクニカルな部分じゃない。『諦めない』ということが一番重要なんだと思います。一つ失敗したからって、沈んでいては次の成功はないんですよ。なんで失敗してしまったんだろう、何がいけなかったんだろう……という自問自答をしながらチャンスを見つけ続ける。そして、次のジャンプへつなげられるかが、成功と失敗の分かれ目なんだと思います」

時には社員がやめてしまったり、資金調達がうまくいかないこともある。しかし、そういう苦難と向き合うこそが、何よりも成功への近道。

「今やっているソーシャルゲームも、五年前まではまさか自分がこの分野をやるとは全く思っていなかった。起業してしばらくした時、モバイルのゲーム系の会社が出来始めていたので、自分もそこに注目しました。それに、ゲーム事業を始めたのには、広告費に頼らずにWebサービスそのもので儲けたいという思いが前々からあったからでもあります。そして、たまたまうまくいったんです。でも、その『たまたま』は、それまでの経験の蓄積の上に成り立っていること。成功する会社は、自らの弱点をどう改善していくか考え続ける会社です」

成功へのチャンスは常にある。あとは、そのチャンスをチャンスだと気づいて、いかに掴むかにかかっている。

結果にこだわる

「僕は、スタッフが辞めてしまうのは自分のマネジメント不足だと思います。どうしたら人に気持ちよく働いてもらえるか、どうしたら目標に向かって動いてもらえるか――リーダーシップで人間力を鍛えられましたね」

リーダーシップにおいて、その人間力と同じくらい大切なこと、それは「結果にこだわること」だという。

「いくら包容力・マネジメント力があっても、その人の指示通りにやって結果が出せなかったら、誰もついていかない。なぜなら、人は成功させてくれる人についていくからです」

いかに、人材を活かして事業を成功させるか……ということを常に考えることが真のマネジメントである。

「一番必要なのは、市場と社員の力をマッチさせて一段階上の能力を引き出すこと。ある社員がこういうことが出来るならあんなことも出来るんじゃないか…それをビジネスにつなげられたら、社員の大きな自信にもなりますし、会社のレベルも上がる。つまり、常に成果を出し続けることが大切です」

学生へ向けてメッセージ

山田氏の起業当時は、ビットバレーが盛り上がりを見せ、堀江貴史氏のライブドアなどが上場したという時期。しかし、実際に動いている人はそうそういなかった、と山田氏は語る。

「自分が優秀だと思うのなら起業すればいい。日本だと頭のいい人はみんな大企業行ってしまうから、実は起業の道は割がいいと思うんです」

大企業での年収よりも、ベンチャーで成功したときに入る収入は比にならない。

「ネタがあれば起業すべき!失敗するかもしれないけど、諦めずにやればいつかは必ず成功する。結局は、何回打席に立つか、それだけです」

(文 山中@yamachika0719)

 

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