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This article was written on 02 8月 2011, and is filled under インタビュー記事累計, 家入一真氏.

起業について×家入一真氏(2)


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起業について×家入一真氏(2)家入さんへのインタビュー第2回目です
前回のインタビュー記事はこちら→http://entrepreneursmind.net/?p=297

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家入一真

1978年、福岡県生まれ。32歳
「株式会社partycompany Inc.」取締役会長 「株式会社ハイパーインターネッツ」代表取締役「株式会社paperboy&co.」創業者
2001年10月に株式会社「株式会社paperboy&co.」の前身にあたる「合資会社マダメ企画」を創業。
2008年12月にJASDAQ市場へ上場。
2011年1月株式会社ハイパーインターネッツ設立。代表取締役就任。
2011年6月2日 – マイクロ・パトロン・プラットフォーム「キャンプファイヤー」をリリース。
2011年クリエイターやスタートアップ起業家を支援するベンチャーキャピタル
「株式会社partyfactory」を設立予定。

著書:『こんな僕でも社長になれた』(ワニブックス)

安定ってなに?

「常に新しいことをやっていきたい性格なんですよね。
安定してくるとだんだん壊したい衝動が生まれてくる感じ(笑)
株式会社paperboy&co.(以下ペパボ)もある程度軌道に乗ってきたので代表は降りて、
また新しい会社を作りましたし。たぶん僕の人生はその繰り返しですね」

氏はこれまで数々のサービスを産み出してきた。
ロリポップやジュゲム、ブクログ…等々。例を挙げれば数えきれない。
こういった幾つものサービスを産み出している原動力となっているのは上述の衝動なのかもしれない

「次々に新しいことをやっていると、やはり仕事に費やす時間が増えます。
そのため、子育ては妻に任せっきり。でも、父親はそれでいいんです。
家庭0%仕事100%をやって働く背中を見せていくほうが結果的に良い方向に向かうと思っています」

上場が決まると証券取引所で鐘を鳴らすセレモニーを行うのだが、当時氏の会社が上場した時、子供をセレモニーに連れていったそうだ。
今でも子供はその光景を覚えており、かっこよかったと言ってくれるらしい。

「子供の話をしたけど、僕にとって会社は子育てと同じなんですよ。
ある程度育てたら独り立ちさせて『あとは頑張ってね』みたいな。
子供が自力で頑張れるようになるまでの立ち上げをやるイメージです」

経営には向いてない

次々に新しいことをやっていく氏のスタイルにはまた別の理由があった。

「別に、会社を一社に絞る必要はない。
ペパボ一社だけだったけど、今は色んな会社を作っています。
ペパボを自分以外に任せたかったのも、色んな事をやってみたいってのがあったからね」

現在はペパボの他に、株式会社partycompany Inc.(以下partycompany Inc.)株式会社ハイパーインターネッツ(以下ハイパーインターネッツ)、株式会社partyfactory(以下partyfactory)という会社を設立し、運営している。

「僕は会社は作りますが、トップに居座り続けるつもりはありません。
というのも、自分はわがままなので、やりたいこと思いついたら勝手に行動に移して作るとこまでは速いんです。だけど、マネジメントが得意なタイプではない。
つまり、0から1を作るのは得意だけど、1から100にするのは僕は向いていないと思うんです。
だから、僕をよく理解してくれている人に任せたい」

氏は創業したペパボを退任している。

「設立当初だと、会社と創業者の人格は同じなんです。
だけど、社員が増えたり、売上が伸びていったりすると、どこかのタイミングで違う道を歩み始める。
それは当然なことで、会社も目指すべき道があるし、創業者も目指すべき道があるからね。
ずっと同じ所にいられるのならそれはそれで素晴らしいことだけど……」

悪ふざけ

自らが立ち上げを行い、あとの運営や成長は任せる。
こういった氏のスタイルは以前立ち上げたikenie.comというサイトのネーミングからも読み取れる。

「ikenie.comという名前の由来は僕自身が”イケニエになる”というイメージから付けました。
いわば、特攻隊長。とりあえず、何か0から1を作ってみて、あとからみんながついてきてくれればいいなと思ったんです」

ikenie.comでは、氏が今までに作ったサービスやサイトがいくつも紹介されている。

「特攻隊長といえど、僕はプライドも何も持っていません。
守らなきゃいけないものもない。
だから、何でも許容できるような”ゆるさ”が僕にはあると思う」

やりたいって思ったことがあれば何でもやればいい。
氏自身だけではなく、社員に対してもそういうゆるさを持って接している。

「まあ、ゆるすぎて怒られることはよくありますけどね(笑)年をとるごとに時間にルーズになってきているし。。。秘書や打ち合わせ相手にも怒られます。反省はしています。
こないだはクラブにいるのにピザの出前を頼んで店員に怒られたました。
あとは、高給な寿司屋で大騒ぎして大将に怒られました(笑) だけど、こういう悪ふざけは自分の中で試している所があるんだと思う。どこまでやれば怒られるのかなってね」

チキンレースのように、ギリギリのラインを探っているそうだ

「思いっ切りバカなことをやっていると自分の幅が広がると思うんですよ。
例えば、”ビートたけし”という人間はタケちゃんマンとかひょうきん族とかバカなことを思いっきりやっていたけど、”北野武”という人間はまじめなことを思いっきりやっている」

氏のこの言葉は北野武の振り子理論に基づいている。
これは1つの方向に対するエネルギーが大きいほど、逆の方向のも大きなエネルギーを発揮できるという理論だ。

「その幅をどれだけ広くしていけるのかがポイントだと思う。
この幅がビジネスにも生きてくると思うんです。
partycompany Inc.のスローガンである悪ふざけ文化創造企業っていうのもそういう考えでやっています」

(文 両角@ryokado)

続きはこちら→起業について×家入一真氏(3)

家入氏の原点に迫ります!学生時代(中高)、起業、上場までの道のりをお話してくれています!
ちなみに、次回は金曜日、最終回は月曜日に更新予定。

 

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